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レイヤーのクリッピングマスクの使いどころ
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イラストレーターのクリッピングマスクの使い方
llustrator基礎講座 -マスク・複合パス1
クリッピングマスクの作成方法
たとえば、次のような地図を完成させたい場合を考えてみてください。
まずは、こんな感じで完成サイズから道路などをはみ出すように地図を描きますよね。
さくっと全部選んでクリッピングマスクを設定してもいいのですが、再編集のときに面倒くさいですし、何よりせっかく分けたレイヤーがひとつに統合されてしまいます。
そこで、ひとつ上のレイヤーにこんな感じで穴の空いたオブジェクトをかぶせたりしていました(わかりやすく緑色にしていますが、実際は紙色)。ちなみに、私は「疑似マスク」と呼んでいます。
これはこれで間違ってはいないんですが、もっとスマートなのが「レイヤーのクリッピングマスク」を使う方法。
たとえば「道路」レイヤーをマスクしたいときには、マスクしたい図形(ここでは緑色のオブジェクト)をレイヤーの最前面に配置して、[レイヤー]パネルメニューから[クリッピングマスクを作成]をクリックします(そのオブジェクトを選択しておく必要はないですし、また、最前面にないからといって選択していてもNG)。
すると、このように最前面のオブジェクトでマスクされます(最前面のオブジェクトはロックしておくといいですね)。
このオブジェクトを非表示にすれば、マスクを解除した状態のように見えます。
まとめ
複数のレイヤーにまたがるアートワークに対して、オブジェクトベースのクリッピングマスクをかけると、ひとつのレイヤーに統合されてしまいます。
一方、地図を作成する場合など、緻密にレイヤー分けしたり、また、レイヤーに対してアピアランスを設定している場合、これでは困ります。こんなときに、レイヤーのクリッピングマスクが役立ちます(ただし、レイヤーごとに設定する必要はありますが…)。
追記
『ADPS & EPUBがやってくる InDesignで作る電子書籍』などの著書である樋口 泰行さんからコメントいただきました。ありがとうございます!
サブレイヤーを組み合わせると1つずつのレイヤーにマスクを作らずに親レイヤーののマスクだけでいけますよ。
上位にあるレイヤーにだけマスクをかければ、その下にあるサブレイヤーもマスクがかかる仕組みです。
既に作成してある複数のレイヤーがある場合には、親にしたいレイヤーにドラッグすると、そのレイヤーのサブレイヤーになります。
なるほど〜