Illustratorの散布ブラシで鉛筆やクレヨン風の書き味を出そう

元ネタはこちらから>>
http://gijutsubu.backstage.jp/?eid=3

その他、Googleで、「illustrator クレヨン 鉛筆」検索すると、色々出てきます。


Illustratorの散布ブラシで鉛筆やクレヨン風の書き味を出そう

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前回に引き続きIllustratorネタです。Illustrator標準のブラシライブラリに「アート_木炭・鉛筆」というのがありますが、
全てアートブラシタイプとなっていてパスの長さに引っ張られるので自由な形に適用しづらい事が多々あります。パスの長さに引きずられない散布ブラシを使って鉛筆やクレヨン風の書き味を出せないものかと思って
ブラシを作ってみました。

■作り方

1. まず、適当に円を作成して塗りを黒、線をなしにします。

2. 効果>パスの変形>ラフ…
でサイズ「5%」、詳細「5」/inchに設定、ポイントは「丸く」
※このあたりの数値は描いた丸の大きさに合わせてすこしいびつになる程度に調節します。

3. オブジェクト>アピアランスを分割

4. バウンディングボックスや拡大縮小ツール等を使って1ポイントの線幅に見合うサイズに縮小します。


5. それをブラシパレットにドラッグして散布ブラシを選択して「OK」



散布ブラシオプションを以下のように設定します。
サイズ:[ランダム][100%][75%]
間隔:[ランダム][40%][30%]
散布:[ランダム][3%][-3%]
回転:[ランダム][-180°][180°]
回転で360°ランダムにしているので回転の基準は「ページ」でも「パス」でもどちらでも構いません。
彩色の方式を「淡彩」(CS6)「色合いを付ける」(CS5以下)にしておくとブラシに色が付けられて良いです。

これでブラシは完成です。
さっそくパスに適用してみましょう。
ちょっと太くしてみました。良い感じです。
次は円にブラシ適用。

何だかカクカクしてます。
散布ブラシは曲線に非常に弱いです。
そこで、
効果>パスの変形>ラフ…
サイズ「0%」詳細「10」/inchに設定
カクカクがほぼ分からなくなりました。

散布ブラシの元のオブジェクトをもっといびつにしたり設定を変更するとまた違ったブラシが作れますよ。

あまり細かくすると描画の負荷がすごいことになります