整列・分布

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図を並べるテクニック(整列・分布)

図を並べるテクニックとして最も有効な手段がこの「整列・分布」です

このテクニックを使えば、図表の作るのに必要な時間を大幅にカットすることができるでしょう。

■「整列・分布」の前にレイヤーのグループ化する

最初にもっとも重要なポイントを紹介します。
実は・・・、この「整列・分布」の機能はグループ化されたレイヤーにのみ適応される機能です。なので、レイヤーのグループ化がどういうものか分からない方はこちらを先にどうぞ。

メニューから「レイヤー」を選択すると「リンク部分を整列」や「リンクを分布」という項目がありますよね(下図参照)。フォトショップ5.0でも存在を確認済です。
グループ化されたレイヤーが選択されていない状態では、ここは使用不可項目となってグレーに表示されます

link_seiretsu
link_bunnpu
「リンク部分を整列」と「リンクを分布」を合わせると計12個の機能がこんな風に隠されて(いや、隠してるわけではないでしょうが(笑))いたのですねぇ。
早速、これらの機能について説明していきましょう。

■移動ツールのオプションにも注目(フォトショップ6.0以降対象)

6.0以降をお使いのあなた、移動ツールを使用中にオプションのところに下の様な部分があるのに気が付いていましたか?

seiretsu1

実はこれ、上で説明した「整列」と「分布」と全く同じ機能を持っています。この12個のアイコンを駆使すれば、わざわざ面倒なメニューバーまでマウスを動かす必要も無くなる訳です。図の赤い部分で示したところが「整列」、緑の部分が「分布」の機能になります。
6.0以降をお使いの方は是非、こちらで使う練習をして下さい。色々な機能をメニューから引っ張り出していたのでは時間の無駄です。なにより、宝の持ち腐れ、というものです。
残念ながら、5.5以前のバージョンをお使いの方は、あきらめてメニューから使用してください。


■整列・分布

「整列」と「分布」の違いは何でしょうか?

「整列」が特定の一線に各レイヤーのオブジェクトを揃える機能なのに対して、「分布」は各レイヤー(のオブジェクト)を均等に配置する機能を持っています。オブジェクトとは各レイヤーに含まれる不透明部分のことです。
ということは・・・それぞれの機能を使う際に基準となる線を決定する必要がありますね。
その基準とする線として、フォトショップは「上端」、「垂直方向中央」、「下端」、そして「左端」、「水平方向中央」、「右端」の6種類を用意しています。

ちなみに、「整列」を使うためにはレイヤーが2つ以上のグループであることが必要なのに対し、「分布」を使うためには3つ以上のレイヤーをグループにしておく必要があります。

整列を使用するときに基準となる「上端」や「右端」などは、それぞれの機能を使う時に選択されているレイヤーのオブジェクトの「端」や「中央」を指します。対して、分布のときの基準になるのは両端のオブジェクトの端になります。
微妙に分かりにくいので、今から図で説明します。

さて。今回は3種類の青い四角形を別々のレイヤーに用意しました。

moto

こんな感じです。この3つのオブジェクトに対して「整列・分布」を適用してみます。


では、まず「整列」の解説から。

整列では基準となるオブジェクトの端(赤)と中央(ピンク)に縦横の線をひいてあります。

kijun

もちろん実際には、こんなにも目障りな(^^;)補助線は出てこないので安心してください。
上からそれぞれ、「上揃え」、「垂直方向中央に整列」、「下揃え」を適用しました。とりあえずご覧あれ。

上揃え
uesoroe

垂直方向中央に整列
suityokusoroe

下揃え
sitasoroe
結果をまとめると・・・。
「上揃え」では基準となるオブジェクトの上端の線に、全てのオブジェクトが上端を揃えて並びます。「下揃え」も同じ仕組みです。「垂直方向中央に整列」では、基準となるオブジェクトの中央の線に、全てのオブジェクトが中央の線を揃えて並びます。

続いて、「左揃え」、「水平方向中央に整列」、「右揃え」です。

左揃え
hidarisoroe

水平方向中央に整列
suiheisoroe

右揃え
migisoroe
まぁ、「上揃え」などと同じです。
各オブジェクトは、基準となるオブジェクト(今回なら濃い青の正方形)の「左(中央・右)」に、それぞれの「左(中央・右)」を合わせるように配置されます。


次は「分布」の説明です。
「分布」では、両端にあるオブジェクトの指定の部分が基準になるので、「整列」の時とは違って基準となる線は時々で異なります。
「上端に分布」、「垂直中央に分布」、「下端に分布」を見てみましょう。

上端に分布
uebunnpu

垂直中央に分布
suityokubunnpu

下端に分布
sitabunnpu
それぞれの「上端」、「垂直中央」、「下端」の位置関係に注目してください。それぞれが等間隔になるようにオブジェクトが並べられている分かると思います

ちなみに、実際に移動しているオブジェクトは中央の濃い青の正方形です。ちょっと上でも書きましたが、分布の際の基準になるのは、アクティブなレイヤーのオブジェクトではなく両端にあるオブジェクトです。

最後に「左端に分布」、「水平中央に分布」、「右端に分布」を試してみましょう。

左端に分布
hidaribunnpu

水平中央に分布
suiheibunnpu

右端に分布
migibunnpu
こちらも、「左端」、「水平中央」、「右端」が等間隔になっていますね。
あまり違いが無い様に見えますが、少しずつ動いていますよ。(あまり動いているように見えないのは僕のサンプルの用意の仕方がマズかったからです(^^;))

まぁ、最後の3つのようにあまり動かないとすれば…初めからほぼ等間隔に分布していたから、という話になるのですね。

ちょい技紹介

画像中に選択範囲があるときは、「選択されているレイヤーのオブジェクトの端」より「選択範囲の端」を優先して「整列・分布」します。
レイヤーのオブジェクトではなく、自分の思った位置に「整列・分布」させたい時に重宝します。

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